お墓と仏事辞典

現在、一般的につけられている戒名は以下のようです。
1.院殿大居士(清大姉) 最上位の位号。昔なら、天皇・皇后・大名につけられたものです。
2.居士(大姉) 院殿号に次ぐ位号。昔は奉行や役づきの侍、その夫人につけられました。
3.信士(信女) 一般庶民につけられたもので、現在でも一番多いようです。
4.童士(童女) 4~14歳までの子供につけられる位号です。
5.孩児(孩女) 2~3歳までの幼児につけられる位号で、乳児は嬰児(嬰女)です。
注:()内は女性の場合です。

霊地とは
霊園などで、区画を数える単位として使われています。
聖地(せいち)ともいいます。


墓地の種類
お墓(墓所)には①公営の霊園 ②民間の霊園 ③寺院墓地があります。
①公営霊園は地方自治体などが設けるもので、通例、公募によって使用者を募集します。
応募には「現に亡くなった方の遺骨が家にあったり、寺院などに預けてある」などの条件がつく場合が多いようです。
②民間霊園は、「墓地計画標準」という建設省の規制内で非営利の宗教法人や公益法人が経営する霊園です。募集は、有力な石材店に販売委託したり、あるいは霊園が直接使用者におこないます。
③寺院墓地は経営する寺院に隣接しており、信者(檀家・門徒など)を中心につのる例が多いようです。


墓地の購入
 墓地の購入は一般の商取引とはやや性格を異にし、通例、子孫が墓地を承継する限り使用権が連続する「永代使用権」を取得するということになります。なので、契約が整うと永代使用承諾書が発行されます。近年では、有効期限付きの霊園もできていて、それらの霊園の多くでは、契約の期限を過ぎたり、最後におこなった納骨から一定の期限が過ぎたら無縁化しないよう納骨堂や永代供養墓に合祀されることになっています。
 お墓を建てる時期については、「一周忌までは建てないほうが良い」とか、また逆に「一周忌までに建てた方が良い」とか言われてますが厳密な決まりはありません。経済的な条件などが許せば、できるだけ早く建てるのが良いのでしょう。また、墓地の場所は、距離や交通の便を考慮してお墓詣りのしやすい所を優先して選びましょう。その他、注意したいポイントは、造成は大丈夫か、縁はあるか、陽当たりはどうか、水道などの設備は整っているか、管理は行き届いているかなどがあげられます。


墓石の購入
 墓所を確保したら次は墓石の購入です。まず、予算を決めて石材店や仏壇・仏具店など、墓石の注文を受け付けている店に見積りを依頼します。予算と見積りを勘案した上で、お墓の石材の材質や加工方法などを調整して予算に合わせます。お墓に必要なものは、石碑、納骨室、外柵の他、水鉢、香炉、拝石、塔婆立て、墓誌、つくばい、物置台、燈籠などの祭具・備品です。
 希望のお墓を建てるためには、なによりも情報収集が大切になります。墓所・墓石の購入の際は、情報誌や広告、パンフレットなどで情報を集めましょう。


さまざまな墓地のタイプ

江戸時代から広く使われている伝統的な墓石です。
現在も日本の墓地の多くはこの和型で、一番上に家名などを彫る竿石、次いで上台石、中台石、そして芝石(下台石)といわれる敷石を置いた四段構造(和型四段構造)、あるいは敷石を置かない三段構造(和型三段構造)が基本構造になります。
 和型墓石が現在も日本のお墓で最もポピュラーで、主流なのは、見た目も安定感があって美しく、さらに昔からのお墓ということで親しみやすさがあります。
しかし、時代とともに和型墓石も変化し、様々な加工が加えられて、最近では伝統的な外観ながらもモダンを取り入れたものもあります。

見た目がモダンで、お墓としての格調も高いので、最近好む人が増えてきているようです。
 ひとことで言えば、ガーデニング霊園や西洋風霊園の出現によって登場した墓石ともいえるでしょう。
また最近では、直接、芝生に洋型墓石を置く芝生墓地も多く見られるようになりました。
写真のような洋型墓石をオルガン型と呼ぶ人もいます。
その他には、ストレート型、アメリカでよく見かけるプレート型などがあります。
 洋型墓石には家名ではなく、「愛」や「心」などといった自分の好きな文字を彫ったり、レリーフをほどこしたりする人達もいます。それがよく似合うのが洋型墓石の特徴でもあります。